巻之八 1998/07/25
床屋さんはでんぢゃらす
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先日、髪を切りに床屋さんに行きました。

私は不精者なんで、3ヶ月に1回ペースで髪を切るんですが、前々々回くらい

からその床屋さんに赤ちゃんが登場しました。

そこのご主人夫婦のお子さんです。(夫婦で床屋さんやってらっしゃいます)

なんてかわいいんでしょう(^o^)

などと思いつつ髪を切っておりました。






3ヶ月後・・・

お店に入ると歩行器が置いてありました。

そう、よちよち歩きの赤ちゃんの二足歩行を補助するアイテムです。

おぉ・・赤児の成長は早いものよのぅ・・。

と感慨にふけっていると、母君が赤児を抱き上げ、歩行器の上に・・。



赤児せっとあっぷ!!

と叫びそうになるのをこらえて見守っていました。

そして今、赤児と歩行器がひとつになり動き始めました。

ず・・ずり・・ずりりぃ・・ずるるるる・・・

あぁ・・いらいらする・・・。

でも

なんてかわいいんでしょう(^o^)






3ヶ月後・・・

もう歩行器はありませんでした。

つと見回すと、そこには既に赤児ではなく幼児になった彼がたたずんで

100万ドルの笑顔を振り撒いていました。

まださすがに頼りなげではありますが、2本の足で直立しています。

おぉ・・歩いてる歩いてる・・。

ぺた・・ぺたぺた・・ぺた・・

あぁ・・いらいらする・・・。

私が髪を切っている最中も、まわりでたどたどしい歩行を披露

してくれています。

私の足の間で灰皿を転がして遊んでたりもしてました。

なんてかわいいんでしょう(^-^)

でも、なんか嫌な予感・・・。






3ヶ月後・・・

お店に入った早々おもちゃ踏みました。

見ると、丸まっちぃ飛行機のおもちゃ。

彼はというと、もうすっかり二足歩行も板についています。

おぉ・・こんなもので遊ぶようになったか・・・。

感慨も束の間でした。

なんか勢いがある・・まずいんぢゃあ・・・。



予感的中・・。



まぁ動く、動く!!

止まると死ぬんかい!!

と思うほどに動くんですなぁこれが。

もし作業中にタックルでもされようもんなら・・・。



髪を切ってるときは別になんてことはないんです。

こっちも、視界に彼を捕らえることができますし。



問題だったのは、髭剃り。

ってゆーか顔剃りです。

仰向けにされ、彼を視界に捕らえることができないまま足音に脅えるのです。

なんたって顔剃りですから、剃刀は瞼(まぶた)の上にもやってきます。

足音が近づきます・・。



瞼の無い生活は嫌ぁぁぁっ!!

何とかやり過ごしました。

おぅ!瞼が2つあるのを忘れておったわ!!



瞼の無い生活は嫌ぁぁぁっ!!

ふぅ・・・。



次の難所は首筋。

足音は容赦なく近づきます。



そこには頚動脈があるのよぉぉぉっ!!

げっ!頚動脈も2本ある!!



そこにも頚動脈があるのよぉぉぉっ!!

ふぅ・・・神様ありがとう・・・。



なんとか無事に終わりました。



しかし、常日頃から変化の無い生活に馴染んでしまっているので

3ヶ月に1回くらいは命懸けで散髪するのもいいもんです。

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