巻之一 1998/03/22
密かな楽しみ
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今、わたしは派遣社員として某企業にお世話になっております。



その企業、えげつないまでに変な形のビルの中にありまして

周辺はビル風が半端じゃあないんです。



で、多少の雨風がある日にわたしの密かな楽しみがあります。

場所は事務所のはしっこの喫煙コーナー。



変にすっぱいコーヒーとたばこを持って、窓際のソファーに

座ります。この時、周りに人がいないことを確認します。



コーヒーを一口・・・熱くて飲めません・・・・・・・。

たばこを一服・・・・吸いすぎて吐き気がします・・・。



そして外を眺めると、しとしとと雨が降っています。

ここで、遠くを眺めず窓の外30cmくらいに焦点を

あわせます。 そして待つことしばし・・・・。



すると、その現象は起こるのでございます。



雨の量と、吹き上げるビル風の風圧がちょうどよい頃合い

になるとき、雨粒が空中で静止するんです。



もちろんぴったり静止するわけではありませんが、

雨粒がぷるぷるしながら、15cmほどの距離を

たっぷり3秒かけて横滑りしていくさまは、観ていて

ちょっと感動しますぜぇ・・。



異形のビルに勤めるみなさんは、ぜひ一度お試しください。

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